2013年11月20日水曜日

新刊がでます。よろしくお願いします。

●またもや日が空いてしまいました。私はぎっくり腰をやったりなんだりとあまり元気ではありませんが、とりあえずのたのたと仕事や家事に勤しんでおります。
●11月25日にエバーロマンスさん(オークラ出版さま)から、新刊でます。
タイトルは、『花嫁からの招待状』。もうアマゾンなどでは予約を開始しているようなので、そちらで可愛いカバーなどを見ていただけると嬉しいです。茉莉先生、ありがとうございました。
ちなみに主人公は普通のOLですが、相手は金髪碧眼の王子様的男子です。王子様に気に入られてしまった主人公が戸惑いつつも恋心を少しずつ膨らませ、相思相愛になるまでをほのぼの可愛く楽しんでいただければ。
●年末に楽しめるよう、ホラー系のDVDを買っては積んでいます。噂の『キャビン』はどんなでしょうか。私は比較的面白いのハードルが低いので、たいていのものは楽しめてしまうのですが。最近観たのは、『フッテージ』です。新作の『サイレントヒル』も観たいな。

2013年9月5日木曜日

読者さんからの感想「ロマンスのルール」シリーズ

[池戸屋騒動様より]

「ロマンスのルール」を読みました。3冊分の感想をまとめてお届けするつもりでしたが、これは1冊ずつお届けしなくては!と思わずにいられないほど、濃い内容でした。


真彬に振り回されてばかりの、恵の日常。
すきやきパーティーの場面で早くも、「真彬なんてやめて、もっとオトナで恵を分かってくれている頭師さんにしちゃえばいいのに!」
と思っていたところが……あったあった、あとがきの中に!(笑)
皆さん、同じように感じたんですね。
最後はヨリを戻すんだろ~けど、一度くらい頭師サマとのロマンスはあるのかしら~?。
身勝手な真彬との仲よりそっちのほうが気になってドキドキしてました。
なのに、泣けるのは真彬とのシーンばかり。
頭師サマと恵にくっついてもらいたいと願いながら、やはりどこかで真彬と恵を応援
しているらしい自分が信じられな~い!
ともあれ恵のお人好しに呆れながら、そして16年前にもこんなに泣ける作品を書かれていた先生に驚きと尊敬を感じながら、読ませていただきました。

 恵の気持ちを思って、また頭師サマの優しさ・愛・思いやりに、切ない場面の多かっ
たお話ですが、私の中では特に怒涛のポイントが2か所ありました。
まずは不倫願望の街頭インタビューを経て、公園で野良犬と雨宿りをする場面です。
南を選んだくせに思わせぶりなセリフで恵に口づける真彬と、別れてなお苦しく想い
続けているがために受け入れてしまう恵。
話の中では現在進行の出来事なのに、その後の
‘キスの合間に名前を呼ばれるのが好き「だった」’という過去形な一文がとても悲
しくて、何度も読み返しては泣きました。

もう一か所は、レンタル彼氏と真彬を会わせる計画の場面です。
本心は恵に想いを残しているのが見え見えな真彬の、いっぱいいっぱいな感じの八つ
当たりも、南との仲を応援すると決めた恵には届かず。
実は両想いなのにどうにもならない二人が悲しいです。
恵の気持ちなど考えず自分のイライラをぶつけてくる身勝手な真彬の、レンタル彼氏と感づいて安心したのか、手のひらを返したように恵をバカにする態
度!。恵がどこまでも真彬に踏みにじられていくようで、悔しくて切なくて涙が止まらず…。
そこへまさかの頭師サマご登場はオイシ過ぎました!スマートな仕草にはどことなく愛情がこもっていて、きっと恵に惹かれているのだろうと想像できます。
気の利いた小芝居。
安らげる優しさ。
真彬の反応には、胸のすく思いでした。
だから恵の気持ちが頭師サマに向かないのが、残念でなりません。
私ならきっと、髪をクシャッとされた瞬間に堕ちてしまうのに~!

その後の、惨めにも思えてくる真彬の執念にはこっちがイラつきました。
あんなに強引だったのに、急に弱さを見せちゃって!
恵に頭師サマと会う予定があれば、それが仕事だって邪魔をするし!
しかも恵だって、未練がましく人の良いこと!
「も~、いい加減にしてよ!」
なんて独りで文句言いながら読みました(笑)。
そして頭師サマのプライベートが少し明かされ、それに伴い渡された指輪───。
この先3人がどうなっていくのか、目が離せません!!

池戸先生、ごめんなさい!
シリーズもので「ロマンス」なんてタイトルから、穏やかに淡々と進む話を勝手に想像していたので、
何となく、好みに合わず楽しめないかも~なんて考えながら臨んだら…
あまりの喜怒哀■に満ちたお話に、感想も長くなってしまいました。


●ロマンスシリーズ2冊目、「告白のリミット」です。
今回は、真彬にも頭師サマにもハッキリしない恵にちょっと怒りを感じてしまいまし
た。真彬にお灸を据えるなら返事を先延ばしにするより、もっと手痛い言動をぶつけてや
れば良いのに…。そこまでしないのが恵の優しさなのでしょうね。
まぁ、‘チームS’が痛い目を見させてくれましたけどね。ついでに恵のおまけ付き
で。頭師サマがもっと憤慨なさるかと思ったら…やっぱりオトナですね~。
でも真彬も、以前と比べて別人のよう。
私は頭師サマと恵のロマンスに未練がありながらも、真彬との仲にもドキドキしてき
ています。
なのでミキと藤原がこの先、どのように絡んでくれるのか?
野次馬根性丸出しでとってもとっても楽しみです!


ホテルMでは、これで頭師サマともお別れ?!と思いきや、頭師サマのNY行きが一時的なものと知って、すごく嬉しかったです。
恵が真彬を選んでも、やはり頭師との繋がりが終わってはいけません!
で、真彬がやっぱり昔と変わっていなければ、いつでも頭師サマに泣きついてもらいたい♪。
それにしても、文字通り‘松葉杖を「ガコガコ」突きながら’やって来た真彬には笑わせていただきました!
恵と会える喜びの笑顔より、必死な形相が思い浮かんできて…なぜだろうと思ったら、何が何でも恵にくっついて行く覚悟だったのですね。


この作品はライターの仕事についても幅広く触れているので、3人の関係を抜きにしても楽しめました。私も文章を書くのは好きなので、興味深くもあるお話でした。といっても私が昔憧れたのは、新聞の番組論評ですが(笑)
「署名原稿」と署名の無い原稿があるのは初めて知りました。
‘S’を追跡する様子には、記憶にある‘チーマー’や‘カラーギャング’を思い出し、実際の取材も緊張だったんだろうな~なんて考えてみたり。 
そういう子ども達を嘘やごまかしなく、全身で受け止めていた「夜回り先生」こと水谷 修先生はやっぱり凄い方だなぁと、久々にブログを覗いてみたり…。

ロマンスシリーズ3冊のうち2冊を読み終えたところですが、池戸先生の作品で、自分までこれほど気持ちを引っ掻き回された話はあっただろうかと思います。
真彬をイヤな奴と思い頭師サマに憧れたあとは恵に喝!を入れたくなり、今度は真彬と恵を応援したいけどミキや藤原にも横取りすべく頑張ってほしくて、そんなゴタゴタの向こう側では、常に頭師サマが両手を広げて恵を待っていてくれるのを強く望み…。
たくさんのワクワクを抱えて、それでは、「優しさのプライド」に行ってきま~す!

●こんにちは。今回、恵にとってはちょっとイジワルな読者の池戸屋騒動です。
シリーズ3冊目、「優しさのプライド」を読みました。
頭師サマがダメなら藤原くん、奪っちゃえ~! と思っていた私。
始まり早々4人の相席シーンから、顔のニヤニヤが止まらず。キと藤原が意気投合してそれぞれにカップル成立を目論んでいる雰囲気には、思わずガッツポーズ!

「告白のリミット」で1度は、恵を強く想う真彬を応援したくなりましたが、やはり当初の酷い真彬が私の中では印象強くて。
案の定、このお話の中にも出てくる強引で自分勝手な真彬にはウンザリです。
逆に、優しくて堂々と自信に溢れた藤原にドキドキ!
腹の中では何を考えていようと、その余裕ある計算高さがミョ~にステキ☆。
そして久々に姿を見せる頭師サマは、やっぱりイイわぁ~!
これって、現実の異性に対する好みが反映されるのでしょうか?
私は実際、自分勝手な男はNG!。包んでくれるような人が好きです。まさに真彬に嫌悪感、頭師サマに惹かれるように。
なので他の読者の皆様からはどのような感想が寄せられたのかが、とても気になるところです。
(あとがきでも少しだけ、紹介されてはいますけど。)

最後は頭師サマのおかげでまとまった感じの二人ですが、なんだかなぁ…スッキリしないんですよね。私自身の気持ちが頭師サマに藤原にフラフラしているせいもあるのでしょうが、誓いのリングが光ったって、最後の挿絵の二人が幸せそうだって、この先も恵は泣かされながら、
そして頭師サマに救われながら、愛を深めていくような気がします。
結局は深い深い相思相愛だった恵と真彬ですから、真彬が嫉妬や焦りに振り回されないようなオトナだったら、きっと始めからベストカップルだったのに!と、残念でなりません。
でも頭師サマや藤原、ミキがライバルとして出現することで、二人が恋も仕事も成長できたのだと思えば許せるかな。
何で真彬かなぁと、今でも本当に複雑なんですけどね。池戸先生の作品で、ハッピーエンドなのに釈然としない話なんて初めてですよ!(笑)。

さて、今回もライターという仕事や出版に関わる話に加え、探偵業の云々~真彬を尾
行する様子はとても興味深く、「私も身近に探偵ごっこできるような人、バレても笑って許してくれそうな人、いないかなぁ」なんて考えてしまいました。そういう意味では「告白のリミット」より更に面白かったです。
また、池戸先生がこのシリーズを書かれた当時の世相を思い、子ども達の「心の病み」や自殺との関係をネットで調べてみると、学校が体罰を止めた時期や理由、意外にも私が生まれる20年前にも子どもの自殺の多い時代があったことなど、どんどん広がって…。すごく勉強になりました!
さすが先生の作品から届く、ヤル気パワーは違いますね!
次はぜひ、納得できるハッピーエンドの作品を読みたいものです!

※シリーズ一冊一冊への感想を聞かせてくださり、本当にありがとうございます。ほかの方が寄せてくださった感想も、ほとんど池戸屋さんと同じだったような(笑)。
「何で真彬かなぁ」---たぶん皆さん、この一言につきるんだと思います。で、頭師人気高し。
自分の書いたものでも、何年か経って読み返して、この男酷くない? と自分で自分に突っ込みを入れたくなることがあります。ロマンスシリーズも、今読むとまた、書いた時とは違う感想を私自身抱くのかもしれませんね。このお話は雑誌の方でイラストの先生が漫画で描いてくださったりと、幸せな企画にも恵まれた作品でした。あとは、私のライターとしてのわずかな経験を作品に生かすことができたのが、書いていてとても楽しかったです。







読者さんからの感想 同人誌「ひだまり」「恋々綺談」ほか

[池戸屋騒動様より]

●先日は4冊の同人誌、とても丁寧な包装で送っていただき、どうもありがとうございました。連日の雨の中で配達されたので封筒は湿っていましたが、おかげ様で本は(お手紙も)全く問題ありませんでした!。今回は、その同人誌の感想をお届けさせていただきます。

 「ひだまり」

チンピラの舎弟として荒んだ生活を送る和彦と豊。
突っ張って自分から距離を置いていた豊が和彦に懐いて、少しずつ親密さを増す様子
が凄く可愛らしかったです。
まるで和彦の足元にじゃれ付きながら、尻尾を振ってついて来る子犬のようで。
だから豊が鰐淵に関係を強いられる現場を見てしまい、守ってやりたい心境とは裏腹
に汚い物に触れるような態度をとってしまう和彦が切なくて。
それ以上に、軽蔑されたと思い込む豊の気持ちを考えると無性に悲しくて。
でも鰐淵も憎み切れないキャラですよね。
ラーメン屋のテレビの一件で、彼の中の優しさが垣間見えたようで。
きっと鰐淵も、豊と似た経緯でヤクザの世界に踏み込んだのだと想像しました。


「ひだまり~それから~」

身を潜めながらも穏やかな日々を過ごしていた和彦が、鰐淵とバッタリ会ってしまっ
た時、なんでそんな店に入ったのォ?!と、私もドキドキでした。
なので「ごくろうさん」と声を掛けてきた彼に、やっぱり鰐淵はイイ人だったんだ
~!と安心した私は思わず嬉し泣きでしたが、
その言葉の真相を知って愕然としました。
和彦を守ろうとしたのに、3か月の約束を知って責められる豊がとても可哀そうで、
でも大好きな豊と幸せに暮らしたいのに、思うようにならない和彦の焦燥も分かる切
ないお話。
そんな時に、親父のオンナに手を出して…なんて、鰐淵を詳しく知らないのに彼らし
いと思えるのが不思議です。
そのおかげで結局二人は…。
鰐淵のイイトコ取りで終わった感じで、やっぱり憎めない人?なのかも(笑)
更に池戸先生が、和彦と豊の関係や今後について記してくれていないあたり…
さぁこれから!という若い二人が、今までとは違う、夢も希望もある未来へ歩んでい
く姿が示唆されているようで、スッキリと、とても気持ちの良い終わりですね。
「ひだまり」というタイトルも、和彦にとっての豊、豊にとっての和彦、お互いの存
在をピッタリ言い表しているように、読み終えてから感じました。


「涙の魔法」

ひだまりの2冊を読んだ後に続けて読んでしまったので、つい和彦・豊と比べてしま
い…頼行と智の悩みなんてカワイイものだなと思いながら読みました。
それでも徐々に心配になる雲行き。
そして決定打!
作品展でモデルがバレた時の二人にはショックでした。
だって巨乳マネージャーの件もあって頼行への不信が芽生えていたところへ、その頼
行から「作品を仕上げるほどに智を見た」なんて嫉妬めいた言葉をぶつけられたんですか
ら。だったら普段から、もっと智の気持ちに応える行動をとってあげれば良いのに!
しかも智も智。他人だなんて見苦しく誤魔化して、その裏工作に奔走したり。
そんな事するから高階先生に迫られちゃうのよ!
高階先生にハァハァと迫られた次には倉敷にハァハァと迫られ…私にはツボでしたが☆
でも、そのおかげで頼行の誤解も解けたんですからね。
「二度あることは…」のことわざを忘れていたという智クンに、
「怪我の功名」ということわざを知っているかい?と聞いてみたくなりました。
それにしても、どんだけイイカラダなんでしょう、智クン。
嗚呼!挿絵が欲しかった~!
作品展会場の正面をドーンと飾ったという、ギリシャ彫刻のようなその絵を見たかっ
たわぁ~!(泣)。

ところで頼行の、智が相手じゃ達けない理由。
当人たちも気付けないのに、あの相沢から教えられるというのが、また何とも…。
智を相手にデキないどころか、キスマークを付けるのさえ迷っていたのを思い出し、
ここでやっと納得です。
そして頼行!
おとなしくて先輩への礼儀第一で、体は大きくてもケンカはからっきしなハズだった
のに…
ケンカは強いし、先輩の言い付けに背いて試合前にHしちゃうし、しかも情熱的に囁
いて2回目突入…
「涙の魔法」で人柄まで変わっちゃう頼行。
智だけの涙に反応して能力発動する、智だけのスーパーヒーローみたい。
このお話は、意外な真実が小出しに出てきて、最後まで楽しい作品でした!

※同人誌への感想までいいだきまして、ありがとうございます。「ひだまり」シリーズについては、ひょっとしたら今なら書ける設定かもしれませんね。どうってことないチンピラと恋人が街の片隅でひっそり生きていくというお話。でも、当時はやくざも華やかさや派手さが求められたので、やっぱり
プロットは通りませんでしたねぇ。
「涙の魔法」は、小説アイスに掲載された作品です。本になっていなかったせいか読みたいという読者さんのリクエストが多かったので、同人誌に再録させていただきました。雑誌の方では佐々成美先生のイラストがすごーく可愛くて、お見せできないのが本当に残念です。頼行みたいなタイプは、実は私はあまり書く機会に恵まれなかったので、そういう意味でも大切な作品です。


●前回に続き同人誌、「恋々綺談」の感想です。
「池戸先生ごめんなさい、もう分かっちゃった。加奈はもう、死んでるんですね?───」
そんなこと考えながら、洋館で再会した透が加奈について口ごもる場面を読みました。
洋館で涼が、透への復讐というイタズラを思いつく辺りまでは、
もしや涼と加奈、男女の恋愛物語なの?!と、半分本気で思っていました。
また後半で透が涼に全てを告白した後の「もう二人の前には姿を見せない」の言葉に
は、あぁ、嫌な思い出のあるこの街を出て行くんだなぁなんて、呑気に考えていました。
怪談モノだし文庫より短い内容だし、展開を簡単に予想できてしまうかと思っていた
のですが…全然そんな事はなく、むしろ予想に反して進む話、意外な結末。
読み終わると溜息が出たほどにしんみり感が残りました。


池戸先生の作品は世界観が鮮明に浮かんできますと度々お伝えしていますが、
始めに出てくる洋館と空の風景の、幻想的で不気味だけど綺麗な雰囲気が、伝わってきます。
話が進む中で何度か変わるその景色は、どれも感じは違うのにとても綺麗な印象で。
そして最後、実はそれほど時間が経っていないと思わせられる空の色に、
全て終わったんだと寂しくも何となくホッとした、その直後!
真実が明かされ、涼が自分の気持ちに嘘をついた過去に、激しく後悔する姿が…
ヤラレました、池戸先生!
悲しいです。
透も涼も可哀そう!。
更に読み直すとストーリーが分かっているため、涼と再開した透の「元気そうだね、涼ちゃん」だけで涙が零れてしまいました。
途中途中も涙しながら、読み終われば大きな大きな溜息でした。
他の作品の世界を楽しんで切なさが薄れた頃、また読み返してみますね。

※同人活動休止前の、一番最後に書いた作品かな。短いものですが、楽しんでもらえたなら嬉しいです。私自身、とても気に入っています。やはり同人誌では商業誌で書けないものや注文のないものを中心に書いて、ストレス解消していたようなところがあります。商業誌では、ほとんどの場合、ハッピーエンドが求められるので、この作品も同人誌ならではです。感想掲載の許可はいただけなかったのですが、ほかにもお手紙くださった方が何人かいらしたので、とても嬉しかった思い出が・・・。
情景描写、池戸屋様にいつも励ましていただいているので、今後も精進いたします。

[あゆこ様より]

『人魚の夏』を古本屋さんで見つけて購入しました。ずいぶん前に出された同人誌みたいですね。正直に言いますと商業誌の方はそれほどたくさんまだ読ませていただいていないのですが、この同人誌の作品が今のところ一番のお気に入りです。
なんだろう。小説なんですが詩的な雰囲気で、登場人物の具体的な描写とか名前がはっきりでていないのに、映像でくっきり浮かんでくるんですよね。ほかをさがしてもあまりない作品のような気がしています。なので、出会えたことに感謝です。

※池戸屋様からの同人誌の感想が招いてくださったように、これもまた懐かしい同人誌へのコメントをいただきました。この作品は商業誌の方でいつも求められる美形描写(?)を意識して外すことをしたくて、書いたものです。そういうのがなくても伝わるものはあるよねという気持ちで。
あゆこ様とほとんど同じ感想(商業誌作品よりもこの作品の方がいいという)をイベントで寄せてくださった方がほかにもいらっしゃいました。書いた甲斐があったと嬉しかった記憶があります。












2013年9月4日水曜日

読者さんからの感想「星さえも見えない夜に」「鬼神の囁きに誘われて」「baby pink」

[池戸屋騒動様より]

●今回は、「星さえも見えない夜に」 の感想をお届けいたします。
想いが通じても気持ちは星に向いてしまう陽児と、彼を求める気持ちをうまく伝えられない天行。
なかなか恋人らしくなれない二人は、のんびりまったりな印象でした。
ところが秋山の出現に焦りを感じた天行から一歩進み、
次は秋山と天行を疑う陽児から一歩進み…
互いが大切な存在との意識はあるから、仲が壊れる危機を感じる度に絆が強まるのでしょうか?
特に目のトラブルに見舞われてからの陽児は、孤独と不安から逃げるように天行を求め、縋って…
そして二人の仲は大きく進展するのに、哀しい状況ですね。
天行から誘って出かけた、とっておきの場所。
いつか一緒に見たかった景色、しかし陽児の瞳には映らない。
それでもすべてを受け入れた、穏やかな陽児の言葉は心に沁みました。
天行との出会いに感謝し、寂しい思いをさせてきたと詫びる姿に天行はひっそり泣いていましたが、
私も陽児の本心を想って泣きました。
陽児のセリフ一つ一つ、目を閉じて頭の中で反芻すると、
どうしようもなくやりきれない気持ちと、諦めにも似た切なさがこみ上げてきます。
こんな気持ちを隠してまで嗚咽を漏らす天行を心配するのかと思うと、
陽児の思いやりの心、愛情の深さ、器の大きさ…
いろいろなものを感じました。
やがて、溢れ出す陽児の激情に起きた奇跡───。
「カギ」 となったのは秋山が煽った嫉妬心ではなく、
恋焦がれる星空でもなく、
「一番見たいもの」 だったのですね!
綺麗で大切なものは、誰の隣にもある。
陽児が自分で噛み締めた幸せ。

リアルです。。。

※いつも丁寧な感想をありがとうござます。嬉しいです。「星さえも~」は、私も気に入っている一冊です。当時はこういう地味な設定は読者さん受けがよくないと、どこでもあまり書かせてもらえなかった気がします。プロットにOKを出してくれた編集さんに今でも感謝しています。
私自身はこうした平凡な人の感情をコツコツ積み上げていくものが向いているのではと考えたりもするのですが、どうなのかな。自信はありません。でも、このお話は好きです。秋山さんに同情票が集まりました。

[りんどう様より]

「鬼神の囁きに誘われて」を読みました。とてもおもしろかったので、初めてちょっとだけ感想をお届けします。とにかく最初から最後まで、BLだってことを忘れて一気読みしちゃいました。二人の恋愛のことは二の次になってしまって、いったいこの先どうなるのってそのことばかりが気になって。
現実の事件と昔の話、霊魂の存在、いろいろな要素がうまくミックスしていたと思います。
BLジャンルでこうしたお話はほかにあまりないかも。
少なくとも私自身はないです。普段からホラーとかサスペンスは好きなので、まさにハマりました。
ひとつ残念に思ったのは、タイトルです。ぜんぜんあってない(ごめんなさい)。
これ、「~殺人事件」とかにした方がよかったんじゃないかな。もったいないです。
また、こういうのが読みたいです。二人が別の事件を追うみたいな続編があればもっといいのに。

※楽しく読んでもらえて嬉しいです。最近書いたもののなかでは、たぶん一番気に入っている作品です。
書いていて私自身が苦しかったけれど楽しかったからです。私もりんどう様と同じように、普段、映画や小説でホラーを楽しんでいるもので。またこうした世界のお話が書けるといいのだけれど。その際は、また手にとってもらえると嬉しいです。タイトルに関しては、すみません。いくつも候補を出したなかで編集部さんにOKをいただけたのが、これだけだったということで。

[MMM様より]

「baby pink」よかったです。
けっこー前に出た本です。すみません。古本屋さんで買いました。
でもい古いとはあまり感じませんでした。今読んでいる学生ものとそうかわらない、というか、このお話の方が可愛くて切なくておもしろかった。
前に先生の「初恋王子」というお話を読んでとてもおもしろかったので、期待して読んだんですよ。
期待は裏切られませんでした。
誰かを好きになる気持ち、初めてのふれあいにドキドキする気持ち、いっぱいつまったお話でした。
大人が出てくるものより学生ものの方が好きなので、これからも先生のそういう話を選んで読んでみたいと思っています。感想を聞いてくれてありがとうございました。

※感想を聞かせてくださって、こちらこそありがとうございました。これはもと雑誌掲載作で、タイトルがなんだか気に入っています。いつもの私にないカンジで(笑)。
この作品と同じパレット文庫には、学生同士が主人公のお話が幾つかあるので探してみてください。
というか、可愛い系のお話を多く書いたレーベルでした。








読者さんからの感想「オアシスの檻」「少年はわがままな恋の虜」

[池戸屋騒動様より] いつもありがとうございます!

●今回は「オアシスの檻」を読まさせていただきました。

池戸先生の作品にしては艶めいたシーンが多く、でもガツガツしていないので、

心地良いドキドキを感じました。
これまでに読んだ多くの、池戸先生のどの作品とも雰囲気が違い、
まるで他の先生の本を読んでいるみたいで。
それでも作品の世界観が想像し易いところは、さすが池戸先生!
要所要所に出てくる童話の巨人は浅倉自身であり、外見に惑わされずに自分の本質を知って欲しいという願いが込められているように思えました。

だから辛い生い立ちと暗い過去を背負い誰にも心を開けなかった浅倉と、そんな彼の魅力的な本質や隠された真実を見抜く三春が、当然のようにゆっくりと激しく惹かれ合っていく様子が描かれていて、
とても温かく切ないお話でした。
 浅倉雅人と松崎栄の真実を語る浅倉と、その嘘さえ見抜いた三春。そして本当の真実が語られたとき、本当に二人は心から結ばれ、お互いが安らぎの場になったのだと思います。
「HEAVEN」は、お互いに愛が深まったばかりに気を遣いすぎたり嫉妬したり、すれ違いが多くて哀しいお話でした。森の家に帰ることで二人は落ち着いて、今度こそ幸せに…と思っていたので、
松岡と三春の電話で勘違いした浅倉が取り乱した様子には泣けました。兄・雅人による束縛で辛い思いをしたのに、それを今度は愛する三春に強いるのかと思うと悲しくなりました。
松岡が八つ当たりのように二人の仲を掻き回したのにはすごく腹立たしい気分でしたが、
彼の出現により、更に浅倉と三春の理解や愛が深まったのも事実なので、
まぁ許してやるか…といった感じです。
どちらの作品も、最後のイラストが印象的です。
 「オアシスの檻」 では、心から安らいでいる浅倉と、彼を温かく包み込む三春。
そして 「HEAVEN」 では髪に半ば隠れた横顔ながら、浅倉には頼もしさと力強さを、
三春には何の不安や迷いもなく、何があっても浅倉と手を取り合って生きていける自信を感じます。
どちらのイラストも辛い出来事や苦しい気持ちを乗り越えて、本当の幸せを手に入れた二人が見事に表されていると思いました。

※このお話は、ペンネームをかえて雑誌に書いたもので、そのためいつもと違う雰囲気のものにるよう意識して仕上げました。だからそれが少しでも成功しているようなら、とても嬉しいです。
最後のイラストが印象的だというのは、私も本ができあがってきた時、同じ感想を抱きました。
このシーンを指定してくれた編集さんとイラストの先生のおかげだと思っています。
それから、実はこのお話、ものすごーい誤字がありまして。
ちょっと事情があってデータで渡すことができずオペレーター(?)の方に雑誌に掲載したものをそのまま打っていただいたのですが、その後の校正を人まかせにしてしまったがために・・・。深く反省した一冊。

●今回読んだのは10年前の、面白い中にも深みのある作品でした。
「少年はわがままな恋の虜」です。
悪い噂が付いて回るという一天に
「え~? そんな人を呼んじゃったのぉ?!」と、思いながら読みました。
きっと森島と一天が裏で繋がっていて、良からぬ企てを進行中なんだ、と。
でも、一天に不安を抱く千尋にアドバイスする森島の優しさは、とても悪い人だとは思えなくて。
その森島と一天が、あんなふうに繋がっていようとは!
一天は、彼の人間性が分かってくれば
とても魅力的な人でした。
仕事のやり方は強引だけれど、そんな彼との出会いで千尋は日頃の頑張りすぎを自覚したり、
ゲームの代償に相談を持ちかければ、彼は励まし、勇気付けてくれる。
優しく力強く包んでくれるような、でも甘やかすのとは違う雰囲気に、
一天も千尋に本気で惹かれ、千尋や店のために力になろうとしてくれているのが伝わってきました。
そして高坂に会う話を持ち込まれたことでオーナーとしての意識が高まるなど、
千尋は一天により、大きく成長できたのだと思います。
それゆえ千尋も一天を好きになるという自然な流れの中で、一天は千尋に隠しているものが多過ぎました!真実を明かせず、想いも伝えられない。
けれど自分のやり方も変えられない一天と、彼を最後まで信じきれない千尋。
そして二人はすれ違い、離れてしまう。
日下のついた嘘のせいもあり、どんでん返しの連続。

見かねた森島から、親友のハルからも、すべてを明かされた千尋はどんなに嬉しかったことでしょう。
そして安心して緊張が解け、気が抜けてしまったかもしれません。
読者の私でさえそうだったのですから。
私にはホストクラブなんて、天地がひっくり返っても縁のない世界ですが、千尋と森島、そして一天。3人が支える店の繁盛っぷりが目に見えるようです。そんなロータスが「 読者様限定Night 」 なんてイベントを開催したら、間違いなく飛び込んじゃうんですけどね♪
そしたら池戸先生なんて、超VIPですよ☆
あぁ、憧れるぅ~!(笑)

※この作品は、イラストの先生に恵まれたということもありまして、けっこう読者さんには楽しかったとの感想ももらった記憶があります。もう10年も前なのですねぇ。私にとっては、ちょっと飛んだ設定かなーと戸惑いつつも書いた記憶もあります。現実のホストクラブは、たぶん、私が夢見ているようなものとは雰囲気が違うのでしょうが、それはそれでお話の世界でだけでも楽しみたいものです。





読者さんからの感想 「人形は恋に堕ちました」「千三堂シリーズ」

[池戸屋騒動様より]  

●今回は 「人形は恋に堕ちました」 を読ませていただきました。
ちょっと不思議なお話でした。
池戸先生のたくさんの作品と出会い、その度に作品の世界にどっぷりと浸かって号泣したり笑ったり。
ところが今回は、なかなか世界に入り込めずに困惑しました。
人間×アンドロイドという設定のせいか、草薙にもフランツにもなかなか感情移入できずに
淡々と読み進んでしまいまして。
これはいかんと、津野を襲ったフランツのけじめ云々の辺りで中止。始めから読み直しましたが、
研究棟内の様子やフランツお気に入りの公園など、風景ばかりが益々鮮明に想い浮かぶばかりで、
やはり草薙とフランツの想いには近付けていないと感じました。
王子様とご主人様では私は王子様タイプ派なので、先にご主人様タイプが登場したからかもしれませんし、哀しいかな年のせいで、SFや未来世界といったものに対し鈍感になっているのかもしれません。(笑)
それでも王子様フランツと草薙を人間同士と考えながら読むと、
例えば心を持ったフランツが草薙を愛しているとの話を津野が確認しようとする三角関係めいた場面や、切ないほどに草薙を求め慕うフランツの姿、そして津野事件後の久々の再会に喜ぶフランツと別れを決意した草薙のやり取りなど、グッとくるシーンは幾つかありました。
一方のご主人様なフランツ編にしても、パートナーを 「救いようがないくらいに男みたいな女に設定」 したり、胸がないと気付いた瞬間のフランツなど笑えるポイントもあれば、
 「まるでホラーだった」 という一時的に故障したフランツの様子は、読んでいてゾッとしたりと楽しめました。
一瞬の電気障害がフランツの意識の覚醒を明確にする起爆剤となり、ただの横暴なご主人様だったフランツが草薙を激しく求めるようになったのかなと考えると、フランケンシュタインの話が思い出されました。
でもご主人様フランツが草薙に迫るシーンは、横暴タイプのアンドロイドを相手に草薙はどうなってしまうのだろうか、暴力を振るわれなければ良いけれど、などと変にハラハラしながら読んでいたので、あまり楽しめませんでした(涙)
という訳で私は紳士的に優しく求めてくれる王子様フランツが良いのですが、どうも草薙は最後まで、オレ様フランツが忘れられなかったようですね。
だからきっと、草薙に共感できない私は作品世界に浸り切れなかったのかもしれません。こうして感想を書いていて気が付きました!

※何度も読み直したりと、楽しもうと努力してくださったこと、とてもありがたく思います。
作品によって入り込めないものがあっても当然なので、気軽に読んでくださればいいですよ。
特にこのお話はご主人様と王子様と二つのタイプがフランツのなかに存在するので、
池戸屋さんのような感想を抱かれた方も多いのかもしれませんね。
私自身はそのあたりを含めて楽しめてしまうわけですけれど。


●今回は、「千三堂へようこそ」と続編、「王子のくちづけ」を読ませていただきました。
☆千三堂へようこそ
まず題名とあらすじ、そして表紙の2人の何にでも興味を持って首を突っ込みそうな表情から、
この2人が買い取り品にまつわる何かに巻き込まれながら展開する話だな、と思いました。
それもドタバタした、コメディーっぽいと勝手な予想にワクワクしながら読み始めましたが ───
大変なドラマが待っていました!
◇涙のマリア◇
2人が持つ常人にはない「力」、同じ場所の傷、海里を愛しているのに「一生、伴侶は持たない」という建比古の真意と、「時間がない」という言葉の真相・・・
巻き込まれた出来事を解決に導きながら、次々に登場する謎が明らかになっていく中で、
海里と建比古の絆や愛がこんなに深いものだったのかと感じました。
最後まで常にどこかに謎があり、そのせいで手探り状態で読み進んだ気もします。
蓉子と海里は、病気のことも同情や憐れみだったことも痛ましいお話でしたが、その真相が分かってから、
昌也が紗由美と海里を会わせまいとする頁に戻ってみました。
僅かなシーンの中に、大切な兄貴の心情を思いやる昌也の動揺と奮闘振りを楽しめました。
建比古の27歳の運命の夜は、とてもとても切ないものでした。
そしてとうとう心の奥底から2人は結ばれ、良かった!と思ったのも束の間。
能力を増した建比古が見た、2人の近い将来の姿には一気に呆然とし、
そのまましばらく固まってしまいました。
それでも幸せそうな海里と建比古に・・・泣きました。
◇紅茶の時間◇
海里と建比古の愛が確かなものとなったからこそ、
長谷川と天野の関係にここまで関われたのだと思いました。
暗い山道で斜面を滑落した海里の、建比古の行動を読むシーンでは、
2人の愛と絆の深さを一層強く感じました。
強い愛を手に入れた2人が、
愛に臆病でお互いに肝心な一歩を踏み出せない2人を救ったんだね。
読み終わって、そんなことを思いました。
隣のじいさんとも更に少しだけ打ち解けて、件の花を分けてもらえたことでしょう。
☆王子のくちづけ
海里と建比古の愛と絆に不安要素がなくなったので、その点では最初安心して読めました。
◇雛の庵◇
海里に似る治弥が作った、建比古に似る人形達。不気味な使用人。天神の杯・・・
次々に登場するミステリアスなアイテムで、話の中にグイグイ引き込まれていくのを感じました。
エスカレートしていく慶春の態度には何をするか分からない恐さが常にあり、それだけに建比古を守ろうとする海里の姿が印象強かったです。
特に別荘に着いてすぐ建比古を介抱する海里の一心不乱な様子は、まるで目の前で繰り広げられているかのようでした!
すべて解決した後に建比古が新たに抱えた不安と、何があっても大丈夫と思わせてくれる海里の言葉に、
ホ~ッ と安堵の溜め息を吐きながら読み終わりました。
◇王子のくちづけ◇
読み始めてすぐ、あぁ良かったと思いました。
この話が現在進行形ではなく、海里と建比古が戯れながらの昔話として進むようだと分かったからです。
楽しそうに昔を振り返る余裕があるということは、2人の身辺は現在平和、ということですからね。
私も楽しく、2人の昔話を覗かせてもらうつもりで読んだのですが、
このシリーズは常に、「建比古が海里を守る強い愛」がテーマなのですね。
催眠に掛かった建比古の、口にはできない深い想いを抱えたまま、敬愛する主をどこまでも守ろうとする姿が、とても切なかったです。
読みながら、カイとレイヤが浮かんできたほどに。
夜中の刺客からも身を挺して守ろうと、海里を抱いて眠る建比古がイイ~!
佐野と黒崎が絡んで更に、心温まるお話になったと思います。
ちなみに建比古が口づけられて気を失ったのは、あまりに畏れ多過ぎたショックか、目覚めるための過程だったのか…と、ヘンなところが気になっていますが、どちらでしょうね。
 ちなみに海里か建比古かと聞かれたら、池戸先生と同じく結婚するなら海里です。付き合うなら建比古も良いけど、キスしてもらえないんじゃ…(笑)

※私にとっては忘れられないシリーズです。海里と建比古の二人は私にとっては理想の恋人に近かったということもあるし、完結させたかったのにいろいろ事情があってできなかったということもあります。
ラストに向けて考えていたお話もあったのですが(このあとの雑誌作に出てきた大道寺がかかわってくるというような)。私の力不足も原因なので、しかたがないです。時々、続きがあるのかとの問い合わせをもらいます。雑誌掲載作で本になってないものがあります。











2013年8月15日木曜日

8月10日発売 「純潔の花嫁と偽りの愛情 堕ちた王子と真紅の罠」

8月10日にジュリエット文庫より新刊が出ました!
純潔の花嫁と偽りの愛情 堕ちた王子と真紅の罠」
良かったら読んでやってください。

王の婚約者と隣国の富豪が、愛を確かめ合うまでのじれったい物語です。




詳しくはジュリエット文庫の公式HPより↓
http://juliet.infor.co.jp/books/037.html